アイトラッキングと学術研究の調査結果から見る、WEBでの視線誘導手法

ある絵を3分間見た時に視線はどのような動きをするかという研究が行われたことがあります。
その結果は下記のようになりました。
eyetrack01
出典:Human saccadic eye movements – Scholarpedia
ここから導き出されたのが、「Human saccadic eye movements」と呼ばれるもので、人は目を中心に見るという研究結果が示されました。
また、動物はある一定の場所に視線を固定して見るということはなく、興味のある部分をいったりきたりしながら断続的な動きをさせるということもわかっています。

音をOFFにしてみた映画では?

映画の事例でも同様の結果が見られています。
下記のリンクで最初に紹介されているのはピクサーの「カールじいさんの空飛ぶ家」です。
出典:What eye tracking tells us about the way we watch films

カールじいさんの若かりし頃の顔の目から奥さんの目に移り、また、両者の目の部分で視線が止まっていることがわかります。
また最後で紹介されているモンスターズインクの例では、音をOFFにしてテストを行っています。
この場合は口など次のアクションが推測できるような部分に視線が集中するとのことです。

アイトラッキングのWEB活用

このような手法はより視線が固定化されるWEBの世界でも有効だと考えられていて、いわゆるアイトラッキングはWEBの世界でもメジャーになりつつあります。
下記の赤ちゃんの写真をご覧ください。
eyetrack01
赤い部分が長く視線が集まっている部分です。
さきほどの研究結果のように目を中心に見られています。

では、少し赤ちゃんの向きを変えてみるといかがでしょうか。
eyetrack01
すると赤い部分が、赤ちゃんの視線が向いている右のテキストにも移っています。
出典:You look where they look | User Experience Strategy, Usability Testing, Eye Tracking – UsableWorld

このように写真の中にある視線や矢印などによりユーザーの目線をある程度コントロールができると考えられています。
前回の記事WEBデザインで意識すべき視線の動き4点でも紹介しましたが、「Z型」「F型」と呼ばれるような視線の動きに加えて、画像による視線の誘導についてもあわせて考えてみてみると良いのではないでしょうか。

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