統計の加工法により印象が大きく変わるグラフデザイン

50点、60点、100点のような数字において平均と言うと(50+60+100)/3=70点となります。
ただし、ここに極端に数値の低い10点などが入ってくるといかがでしょうか。

(10+50+60+100)/4=55点

一気に平均が15点も下がることになります。
このように数値の組み合わせなどにより大きく印象が変わってきてしまいます。
今回は各種統計資料などに騙されない、またグラフのデザイン表現をどのように加工するとイメージが変わってくるか見て行きたいと思います。

ameba事業の売上から考えるグラフデザイン

株式会社サイバーエージェントの決算説明会資料に記載のあるameba事業の売上を具体例にします。

2010年1Qから、広告・課金の売上合算値は下記のようになっています。

ameba売上(億円)
10/1Q 15
10/2Q 18
10/3Q 19
10/4Q 25
11/1Q 34
11/2Q 40
11/3Q 43
11/4Q 53
12/1Q 58
12/2Q 61
12/3Q 57
12/4Q 60
13/1Q 54
13/2Q 59
13/3Q 61
13/4Q 73
14/1Q 72
14/2Q 90
14/3Q 83
14/4Q 93
15/1Q 95

これをグラフにしてみると、下記のように開始から順調に伸びていることが伺えます。
統計の加工法により印象が大きく変わるグラフデザイン

ある期間だけ抽出する

これを恣意的に、直近4Q分だけ抜き出します。

ameba売上(億円)
14/2Q 90
14/3Q 83
14/4Q 93
15/1Q 95

統計の加工法により印象が大きく変わるグラフデザイン

ちょっと伸び悩みが見て取れるグラフになりました。
一方で、14年2Qの90億から15年1Qでの95億ということで5.6%の成長というようにも考えられます。

Y軸を加工する

成長をグラフで表現しています。
統計の加工法により印象が大きく変わるグラフデザイン

いかがでしょうか。
14年3Qの落ち込みをカバーし、amebaの再成長を感じさせるグラフに早変わりです。
ポイントは左のY軸にある売上。
支点を81億円に設定することで、少ない上下についてもあたかも大きな変化があったかのように表現することができました。

間の期間を省略する

最後に期間の調整です。
統計の加工法により印象が大きく変わるグラフデザイン
10/1Qの15億と15年1Qでの95億のみでの比較を行うことで、劇的に伸びているグラフになりました。

このように同じ数値を利用していても4つのパターンをグラフで表現出来ました。

  • 順調に伸びている
  • 伸び悩み
  • amebaの再成長
  • 劇的に伸びている

といういわけで、数値の組み合わせや見せ方、調整により印象が大きく変えることができます。
一方で、ミスリードにつながることもあり、問題になることも多々あります。
状況に応じて使い分けられるようにしましょう。
また、サイトの分析などを行う際も、期間やどのような数値が入っているかなどをきちんと見極めた上で行うように心がけていきましょう。

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