インダストリアルデザインから学ぶWEBの「グッドデザイン10の原則」

ディーター・ラムスという人をご存知でしょうか。
ドイツのインダストリアルデザイナーで、いわゆる「機能主義」派の人物です。
ラムスはデザインアプローチを「より少なく、しかしより良く」と語り、そのアプローチはアップルのデザイナージョナサン・アイブに影響を与えているとも言われています。
インダストリアルデザインから学ぶWEBの「グッドデザイン10の原則」
Dieter Rams. Photograph by Abisag Tüllmann
(https://www.vitsoe.com/gb/about/good-design)

グッドデザイン10の原則

ラムスはグッドデザインについての「10の原則」というものを唱えています。

  • 革新的
  • 実用的
  • 美しさ
  • 説明不要
  • でしゃばらない
  • 誠実さ
  • 流行に左右されない
  • ディテールまでが完璧
  • 環境にやさしい
  • ほとんどデザインされていない

出典:Vitsœ | グッド・デザイン

これらはWEBサイトにおけるデザインでも参考にできる部分が多いのではないでしょうか。

1:革新的

WEBの世界はたえまなく変化しています。
自身のデザイン知識だけでなく、トレンドのUIを学んだり、時にWEBから離れたデザインに触れたりするように心がけましょう。

2:実用的

「誰にとって」という観点を忘れず、UIに気を配るべきでしょう。
また、純粋なデザインだけではなく、コンテンツのあり方やユーザーの検索動向なども考える必要があるでしょう。

3:美しさ

色や余白、要素の大小や情報の配置順序など人間の目線の動きを考慮しましょう。

4:説明不要

サイトをわかりやすくするためには、ゴールを明確にすることが重要です。
ECサイトであれば購入となりますが、購入までの一連のユーザー行動を想像した上でデザインする必要があるでしょう。

5:でしゃばらない

クライアントなどから多く要素を配置したり、きらびやかな装飾を依頼されたりすることがあると思います。
ただし、それがユーザーがゴールに向かう際に迷わせるものであれば意味がありません。
基本ルールを策定し、過度なデザインはしないように留意しましょう。

6:誠実さ

誠実というのは難しい表現ですが、エラーメッセージを表示したり、リンクがわかりやすくするなどユーザーにとって必要であることをしっかりと表現してあげることだと考えられます。
極端な話、一般的に良いと言われている青い下線リンクを、デザイン性を捨てでもユーザーのために採用できるかということでしょうか。

7:流行に左右されない

革新性と少しずれが生じるような言葉ですが、新しいものを無批判に取り入れるのではなく、ターゲットにあっているかどうかを見極めた上で採用するのが正しいということです。

8:ディテールまでが完璧

読んで字の如し。
細部までこだわることが重要です。

9:環境にやさしい

これをWEBに適用するのは難しいですが、例えば、画像サイズやソースの最適化を行うことでエネルギー消費を抑えることができるようなことでしょうか。

10:ほとんどデザインされていない

最後の原則ですが、ラムスのデザインアプローチの「より少なく、しかしより良く」が総括されたものではないでしょうか。

どれも基本的にはユーザーファーストと考えられます。
奇抜で賞を取るようなデザインの椅子でも、人が座れなければ意味がありませんからね。
WEBでは説明を記述するスペースがない、あるいは読んでくれないようなユーザーが多くいます。
誰が、どうやって、なぜサイトに訪問するのかを把握した上でデザインを行う。
結果として「より少なく、しかしより良く」という表現になるのでしょう。

これを実践できるようになるためには、ユーザー像を考えぬくとともに、クライアントへの論理的な説明を行う覚悟が求められそうです。

ディーター・ラムスが10の原則について語っている動画も参考にどうぞ。

design > インダストリアルデザインから学ぶWEBの「グッドデザイン10の原則」