冷たい校舎の時は止まる
物語は、有名進学校の学級委員8人が、雪の降るある日に登校するところから始まる。
つまらない小説になりそうな導入だが、やがて本格的なミステリーに深化されていく、ただの序章にすぎないことがわかる。
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登校した8人に待ち受けたのは、文字通りの"無"。誰もいない校舎に取り残され、彼らは一つの仮説をたてた。
2ヶ月前に自殺した、名前、顔すらも思い出せない同級生の意識に閉じ込められたと...。
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世界各地で、たびたび起きていると言われる神隠しを題材に、人間が"社会"に初めて向かい合う学生時代を融和。
そこにあるのは、友情、恋愛、いじめ、受験などだ。
初めて相対する"無"の中で、それぞれが直面する「自分の存在意義とは?」という想い。
まるで群像劇が行われるように各人の過去と今とを入り交じらせながら、物語とそれぞれの想いは佳境を迎える。
最後は、急展開の域を越えてしまっているのも否めないが、社会の中で誰もが心の隅に抱える闇を見事に表現した秀逸な作品だろう。読了後、自分の学生時代と照らし合わす人も多いかもしれない。
冷たい校舎の時は止まる
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